=台湾バスニュース= (バックナンバー)
(2002.8.11〜 11.29)

台中タイツォン高雄カオション、過熱する価格競争。
台中=高雄、過熱する価格競争。総統座椅で168元も現る。
(2002.11. 29)

 台湾中南部の二大都市を結ぶこの路線は、5つの事業者に加え、数社の貸切バス運行業者も交えての、競争が行われてきた。しかし従来は、運行本数において勝る「統聯客運」と、総統座椅の豪華車両を用いた未認可の貸切バス運行業者二者(如皇旅遊、空軍一号)で棲み分けていた感がある。

 ところが、2002年夏から風雲急を告げ始めた。7月「統聯客運」は台中朝馬ー高雄の平日割引運賃を150元に設定した。これは、8月1日から運行を始めた台中市内路線開設に合わせ、台中IC付近にある朝馬ターミナルで高速路線と市内路線を結節させることによって、市内各地からの集客を計ると共に市内中心部への高速バス乗り入れを抑えて車両運用効率の向上を図る狙いもあったものと思われる。
 これに対し8月、台中駅前にターミナルを持つ「國光客運」は平日割引運賃を150元として対抗。更に正規運賃も50元引き下げ250元とした。(統聯客運は300元)
   9月に入ると、運行本数が充分とは言い難かった「國光客運」及び「台中客運・高雄客運」は、大増便を敢行し、競争を挑んだ。

 これまで正規事業者同士の競争に対して静観の構えを見せていた未認可の貸切バス運行業者二者(如皇旅遊、空軍一号)も、ついに11月頃より、大幅に料金を引き下げて価格競争へ突入したのである。
 空軍一号は、月曜12:00ー金曜12:00の間に168元の平日割引を設定した。同社はhttp://211.75.232.246/cnbus168/Untitled-friend-air168.htm宣伝パンフにも<高雄=台中(直達火車站)>と謳い、台中市内中心部へ直通することをウリにしており、朝馬での乗換を勧める「統聯客運」と対照的である。このように正規事業者が車両運用効率を考えて市内中心部直通サービスを削減したのに対して、アウトサイダーである空軍一号がそれを逆手に取った構図は興味深い。また、未確認情報ではあるが如皇旅遊199元の平日割引を設定したようだ。

 今後、益々サービスと価格の両面から競争は激化するであろうが、正規事業者の中で朝馬に発着し市内に乗り入れていない「阿羅哈客運」「飛狗巴士」や、アウトサイダーの中で価格の安さだけが取り柄であった「統元巴士」などの動向も注目される。  なお台中ー高雄の各社の比較はこちらをご覧下さい。    ↓ 空 軍 一 号                   ↓ 如 皇 旅 遊
空軍一号如皇旅遊



大有巴士ターヨウバス、台北ー中正機場に「総統座椅」を投入!
大有巴士、台北ー中正機場(東線)に「総統座椅」を投入!!
(2002.9. 20)

 大有巴士は、2002年 9月 3日より台北ー中正機場リムジンバス(東線)を、片側一列座席主体の「総統座椅」に切り替えた。同区間は4社により7路線が運行され、台北市内各地と中正機場を直結しているが、これまでは各社とも4列座席が多く、総統座椅による運行は今回が初めてである。
 この度登場した車両は、台北ー台中や板橋ー中正機場に投入されていたものと同タイプで、前方の13席が一人掛け、後方の12席が2+1の3列となっている。それでも、他社と比べて格段に豪華なバスの登場であり、今後どのような影響を及ぼすか注目される。


 なお下の写真は、板橋ー中正機場に使用されていたものを参考として掲載した。  
総統座椅大有巴士




統聯客運トンリェンクーユン、平日割引適用時間帯をさらに拡大!
統聯客運、平日割引運賃適用時間帯をさらに拡大!
(2002.9. 16)

 台湾の高速バス大手である統聯客運は、平日割引運賃を適用する時間帯を拡大し、月曜 6:00ー金曜12:00に加え、土曜日12:00ー日曜日12:00も割引を行うこととなった。(但し国定祝日とその前後の日は除かれる。)
 僅か2ヶ月前にも適用時間帯を拡大したばかりであったが、土曜日の午後から日曜日の午前中一杯という週末への割引運賃導入といった大胆な運賃政策が、各社との熾烈な競争にどのような影響を及ぼすか興味深い。なお、台湾では最近週休二日制が定着しつつあるため、金曜日と日曜日の午後が最繁忙時間帯になっているようである。




台中ー高雄タイツォン カオション 大増便! 國光客運、台中客運・高雄客運。クオグアンクーユン タイツォンクーユン カオションクーユン
台中ー高雄 大増便! 國光客運、台中客運・高雄客運。 ダイヤにも一工夫。
(2002.9. 7)

 台湾中部と南部の両大都市を結ぶこの路線には、5事業者グループの他にメジャーアウトサイダー2業者も加えて熾烈な競争が繰り広げられている。その中で、これまで地味な存在であった事業者が2002年9月より大増便を敢行し、巻き返しに打って出た。

 國光客運は平日17往復→24往復、金・日25往復→32往復へと約4割増。台中客運・高雄客運は平日13往復→24往復、金ー月17往復→32往復へとほぼ倍増している。お気付きの方もいらっしゃると思うが、両グループの運行本数が同一になっている。しかし、共同運行ではない。金・日の昼間を例にすると國光客運は毎時00分30分、台中客運・高雄客運は毎時15分45分という協調的なダイヤになっている。両グループの間で何らかの調整があったのか、自然発生的な現象であるのかは定かではないが、激しい競合の中から生じた興味深いダイヤといえよう。
 なお、台中ー高雄の競合の比較についてはこちらもご覧頂きたい。

亜聯客運の新車
亜聯客運の新車。
(2002.8.11)

 台北市東部ー龍譚ー新竹に高速バス路線を運行する「亜聯客運」は、2002年7月頃より新車を投入した。VOLVO製のシャーシにダブルデッカー風のボディを載せている。カラーリングが一新され、従来よりさわやかな色合いとなっている他に、スーパーハイデッカーからダブルデッカー風になったことが大きな変化である。
 同社の路線は台北市東部の聯合報を起点に仁愛路の公車専用道を西進し、新生南路を南下して公館・大坪林・新店を経て北二高速道路に入り、途中で龍譚の市街に立ち寄り、新竹に至る。運賃は台北ー新竹が120元、台北ー龍譚が90元。 なお以前は松山火車站に発着していたが、現在は聯合報始発、台北市政府終着となっている。
亜聯客運の新車

copyright 2002 ASIA BUS CENTER
ALL Rights Reserved
台湾バスニュースへ

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送