阿羅哈客運 台北〜高雄 台北〜嘉義 台北〜台中(朝馬) 台中(朝馬)〜高雄 板橋〜新竹 |
1999年12月、台北〜高雄に路線を開設したのを皮切りに、2000年12月には台北〜嘉義を、2002年1月には台北〜台中(朝馬)、台中(朝馬)〜高雄を開設し、現在は4路線を展開している。同社の特色は、総統座椅の豪華バスの投入もさることながら、こまやかなサービスと相俟って、数ある高速バス会社の中で最も評判が高いことにある。運賃は、他社と比較すると高めであるが、それに見合ったサービスを提供していると断言できよう。 具体的には、運行面では24時間高頻度、多客時の的確な増便、途中ICのバス停を極力省いた直行化がある。車内設備では、片側一列でフットレスト・レッグレストを備え、電気按摩の機能も付いた「総統座椅」。個人毎の液晶テレビには6chのビデオはもとより、TVゲームも楽しめる。窓側にはコンセントがあり、携帯電話の充電も可能である。また、同社の自慢のトイレが階下にあり、「洋式ではない」ことをウリにしている。(但し鏡張りには閉口するが...)。 接客面では、女性の「随車服務員」がサービスにあたる。乗車改札に始まり、おしぼり、ミネラルウォーター、ケーキなどを手渡し、一人々々に座席の使い方を説明し、降車地の確認などを行う。5時間近い行路の最中も適宜車内を巡回し、細かく乗客の要望に応えていた。新竹で降りる私には、インターの手前5分程前におしぼりを持って恭しく到着の案内に現れ、バスを降りる際に日本語で「サヨナラ」と言われ、笑顔で見送られたことは、同社への好印象として心に深く刻まれた。 私が乗車したのは高雄から台北行きの午後2時台であったが、待合室には途切れることなく乗客が現れるものの、バスも5分間隔で次々と出発し乗客を捌いていたのが印象的であった。近接する統聯客運はそこそこ賑わっていたものの、飛狗巴士や國光客運には閑古鳥が鳴いていたのと対照的である。尤も同じ阿羅哈客運であっても台中(朝馬)ゆきのカウンターの乗客はまばらであり、台中市内に乗り入れていないことが致命的な欠点であることが伺えた。 なお同社は大陸への進出を計画しており、広東省・福建省などに路線を開設する構想がある。大陸各地では、目覚しい勢いで高速バスが新設されているが、ようやくハイデッカーの大型バス(4列)が普及してきた段階で、ごく一部には3列座席車が存在するといった現状である。ここに、阿羅哈客運という世界でも最高水準の高速バスが進出を果たせば、中国の高速バスに革命的な衝撃を及ぼすこととなろう。 (2002.10.6) |
上左は開業時の購入車。後に増備された上右と比較すると、正面の{SCANIA}の文字が黒地に銀色(旧)、緑色(新)である。運輸専家・巴士天地によると、同社の車両は三次に亘って購入され、開業時には38台、第二次には52台、第三次として73台増備され163台となった。 左下は台北・承徳路の発着場、 右下は高雄・建国路の発着場。 http://www.forefront.com.tw/Transport/No29/NO29-P13.html |
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